生存報告#16
kanojohopii
アダプタブル大学
電車で一つ飛ばして隣に座っている方と同時に駅に降りるタイミング。
その方の隣の所に何かきらりと光るものが見えた。ライターとかだった。それと判別するのに数秒かかり、もう降りるために立ち上がるタイミングだった。
俺もその方も立ち上がっていたが、俺は「落とし物ですよ」と声をかけようかどうか凄く迷った。
まず俺は人見知りだし、その方は金髪で髪に何か加工をしていて、髭も生やしていた。話しかけたくないと俺は直感で思っていたのだと思う。
そのまま電車は行き、その方は忘れ物をしたっぽい表情をしたので、そこで俺は声をかけとけばよかったか!と反省した。
なぜ反省なのか、なぜ後悔しているのかを俺は考えた。
答えは世間の評判を気にしたからだった。
俺が隣に落ちているものがその方の落とし物かもしれない+ライターと判断している時、そこに首を向けていたのである。ということは正面の乗客から「あ、こいつ落とし物とわかった上で声を掛けなかった冷たいやつだな、嫌なやつだな」と思われることこそが俺が恐れたものだったのだ。
んームズカシイ!