『キレたくないのにキレてしまうあなたへ』の書評。原因は分かるけど…
最近実家や職場でキレていることがよくあります。
行動に現れないものもあれば、ため息や強い返答になってしまう時もあります。
そうならないためにこの本を買ってみました。
結論はイマイチでした。
キレる原因は学べましたが解決は難しかったです。
なぜならワークが僕では実行できそうになかったからです。
自分の脳内にいる母親のセリフを想像してそれと自分との対話を紙に書いたりするといったワークです。
僕はそういうのが恥ずかしく感じますし、面倒くさくなってやろうと思わないです。
だりぃ…恥ずかしい…
なのでたとえ有効な手段としても取り入れられなかったです。
という訳でキレる原因には少しアプローチできましたが、解決には至りませんでした。
本の簡単な紹介
キレる原因とその例えで出てくるエピソード、キレを少なくするためのワークの2部構成です。
漫画はほとんどありませんでした。
でも文章を分かりやすくしてくれているのでありがたかったです。
Amazonの評判
レビューでは☆4.1/5と高評価です。
メリット
自分を2つに分ける考え方は良かった
自分を責める声は実は自分が作り出した脳内親だという考え方です。
実際の親に怒られる前に脳内の親から怒られて被害を防ぐようにするようです。
でも自分の素直な感情に蓋をしてしまっているので、感情が溜まっている状態(キレそう)…
- そこに現実の会社とかで脳内親のようなしかり方をしてくる人、
- 脳内親なら絶対に怒ってそうな人
に対して感情が溢れてきてキレちゃうようです。
僕の場合だと集団の中で自分を出している人にキレてしまいます。
でもどう脳内親が反応しているのかは分からないです。単純に羨ましく思っているだけかもしれません。
例えば仕事中でも無駄に大声で話したり、こちらのデスクの壁に手をかけて背を向けて向こうの方と話したりする人にキレてしまいます。
こういうキレるような出来事があった時に深呼吸して客観的になろうと思うことができました。
許せない事→キレる でしたが
許せない事→離れて深呼吸→脳内親と自分は別→何にキレているんだろう? と変化できています。
相変わらず何で自分がキレているのか、許せないのかは発見できていませんが、少なくとも客観さは以前より増やせました。
嫌われる勇気
私はあなたの期待に沿うためにこの世にいるのではない
あなたは私の期待に沿うためにこの世にいるのではない
岡田法悦(2021)『キレたくないのにキレてしまうあなたへ』朝日新聞出版、114p
僕はこの言葉を通りすがりの女性に対して思うようにしています。
なぜならこの人は恐ろしいことに通りすがりの女性にモテたいカッコイイと思われたいと思っています。当然社内の女性社員に対してもそう思っています。
嫌われてもええんやで、やきいも!
彼氏にふさわしい男性でなくてもええんやで!
という風に思考を変えることはできましたが、問題は解けません。
なぜならモテたいから!
女性に
- 彼女になってほしい
- 好きと思ってほしい!
- 承認してほしい!
という気持ちの悪い期待が抑えきれないからです。
18才くらいから爆発中(活火山)
でも女性はこの期待に応えるために生きてはいません。
という事実を頭では理解しているんだけれども…。
デメリット
うっかり!
この本は岡田 法悦(のりよし)という方の本でした!
キレる関係や毒親系の本では田房 永子(たぶさえいこ)さんがよく出てきて1冊は読んでみようと思っていました。
なのでこの本の表紙が田房永子のイラストで名前も載っているから買ってみたのが失敗でした。
てっきり監修が岡田法悦さんと思っていたら、著者でした…。うっかりミスです。
僕の偏見によるデメリットです。
その療法はできない
この本ではゲシュタルト療法というのを紹介しています。
僕はこのワークを紙とペンでも実践できそうにないです。
理由は脳内親と自分との会話をしていくんですが、それが恥ずかしいからです。
もしグループワークなら他の人の目が気になって絶対にできないし、1対1でも演技しているのを観察されているのも恥ずかしいですし役者ってすごいなぁ。
紙とペンでも難しいです。
というわけで僕はこのワークができないのでデメリットになりました。
まとめ
今日の1歩
買う前に著者が誰かを確認しないといけないな…
この本はこの本で良かったけど、読みたい人の本と思っていたら違う人だったってのはキツイもんな。
表紙と著者は違うって覚えとこ。
まとめ
この本を読んで感じた所のまとめです。
- 自分を責める声と自分とを分けられたところ。其のおかげで少し客観的になれる気がします。
- 「人間はお互いに人の期待に応えなくていい」ということに気づけました。これは実践的に使えている考えです。
- この本とは関係のないデメリットだけど著者と監修を間違えた!
- 療法を実践するのが恥ずかしい!
デメリットがめちゃくちゃ僕の偏見だ…
以上「キレたくないのにキレてしまうあなたへ」の書評でした!
参考文献
著者岡田法悦 マンガ・イラスト田房永子(2021)『キレたくないのにキレてしまうあなたへ』朝日新聞出版