【不動産本】『300万円で大家になって地方でブラブラ暮らす法』の書評です!
こんにちは!やきいもです!
この記事は安い資本(600万円以下)で始める不動産に興味があるけど、まずは先駆者の体験談を読みたい方向けの書評記事です。
それでも著者は冒頭で、地方都市で不動産を買ってビジネスパーソンから解放される生き方の一つを示してくださいます。
いいなと思いましたので、この記事でも載せています。(「なんとなく…」の見出し)
僕にとってそれはやや空想的でリスクが分からなすぎですが、それでも一つの目的地にできています!
本の簡単な紹介
参考になる本でしたが、若干のタイトル詐欺だと感じました。
なぜなら300万円では完結しないからです。
それとノウハウ本というよりも不動産投資家としての生き方本という印象を持ちました。
それでも読む価値はありましたし不動産を買うことに前向きに思えているので、参考になる本です。
Amazonの評判
Amazonでは200件のレビューで☆4.0/5という高評価でした。
またサクラチェッカーという偽評価を見破るサイトでも合格という安全評価でした。
個人的デメリット
合計で300万円ではなかったです…。
300万円さえあればクリアできると思ったけど、全然そうじゃなかったです。
300万円は中古一軒家(と中古車)ひとつの値段でした。
実際には一戸建て11棟所有しています。(平均270万円×11棟)
その時点で貯金額300万円以下の僕はハードルの高さを感じました。
ですが1棟の家賃が7万5千円として2棟あれば、暮らしていけるよね。という主張です。
プラスアルファはバイトやお仕事で賄っていくのがこの本が掲げるスタイルと感じました。
たしかにその通りだ、じゃあどうやって物件を見つけたりしていくの?
僕もそんな暮らしをしたくてこの本を読み進めました。
ノウハウ本だと思って…
全体像が分からない…。
僕はこの本が初めての不動産関係の本だったのですが、初めての人用のノウハウ本ではなかったです。
著者の1作目の本ではなかったからです。
たぶん処女作だったら、不動産に興味を持ち始めた初心者が入りやすい内容になっていたのかなと思います。
ですがこれは完全に僕のミスなので小デメリットとしています。
- 不動産の全体の流れ。物件の見つけ方から運営でつまずくことまで。
- 必要な知識。
- 書いてないだろうけど参考になった不動産関連の本
- 著者の不動産を買うまでの経緯、6章中1章。
- 不動産の話、6章中3章。
- 不動産で成功した後の話、6章中2章。
著者のおそらく4作目の本だからこういう内容になっているんだと思います。(※0)
全体像は分かりませんでしたが、3章分の主に郊外の不動産の情報を得られました。
今でも通じる話なのかしら?
この本で書かれている事が今でも通じる話なのかが気になりました。
というのもこの本が出版されたのは2012年12月です。
デフレの時代と頻繁に書かれているので調べてみると、、、2023年時点ではインフレらしいけど良く分かりませんでした。(※1)
そもそもインフレデフレを理解しきれていません。
お金と物価が上がったり下がったり…
分かりません!
2008年から日本の人口は減少しているようですが、2012年時点ではどんな雰囲気だったのかも分かりません。(※2)
今でも地方の一軒家やアパートの賃貸は上手いこと行くのか?その辺を理解しきれませんでした。
ただ不動産の学がある人が見れば、この時代はこうだったよねとなるはずなので、これも自分の知識不足からくるデメリットです。
車ってどうですか?
僕の経験不足のせいで、車の必要性の実感がわかなかったです。
理由は僕がずっと都会でお金も稼げずに免許もとれていないからです。
本作は北海道が活動の場になっていまして、自動車が必須の暮らしのようです。
- 北海道だから必須なのか?
- 田舎の戸建てだと絶対車を持っておいた方がいいのか?
中古車販売も手掛ける筆者の、何%とかドルとか円、走行距離何千kmとかを語っている部分があります。
分かる人には伝わるので、僕のような人にだけのデメリットでした。
著者は玄人、凡人にはマネできぬ…。
初心者の僕は初歩的な事だったらマネできますが、この本のレベルは高そうなのでマネできる所が少なそうです。
というのも著者は50冊以上不動産関連の本を読んで、実際に不動産を11棟以上持っての本書だからです。
不動産投資家としての常識や前提は文章には表れていない気がしました。
上手すぎる人の絵を模写しようとしても、どこから手を付けていいのか分からない感じです。
それが初心者の僕にとってはデメリットでした。
メリット
体験談は再現性が不明だけど、面白いです!
デメリットと表裏一体ですが、著者の体験談が生きた情報になっています。
なのでそこまで加工されていない状態で情報を得られます。
- ハリウッドに挑戦した話
- 変な上司や会社に苦しめられた話
など不動産と関係なさそうなことも結構書いています。
ハリウッドでは王道の主役を目指すのではなくて、ザ日本人の格好をして日本の役を勝ち取ろうとする話なんかが載っています。
僕もイラストをたまに描きますが画力が高くなく、キレイなカラーイラストでは勝てないし漫画のストーリーも書けない。ではどうするか?など
王道を諦めてどう進んでいくかはこの著者もぶつかったんだなと共感しました。
それらは興味深いことは興味深かったです。
なんとなくイメージを持てました!
著者の体験談のおかげでほんの少しですが、こんなことが必要なのかなと予測を立てられました。
例えば
- 値段交渉を良くしているから、コミュニケーション能力はやっぱり大切なんだな
- 仲介業者や売り主、司法書士の方と話すのに、適度な自己主張も大切な感じです
- どの土地にするのか、相場などの感覚が全くないな
- 初めは貯金して、現金で買うのが良いんだな
などを感じ取りました!
不動産をやるにはまだまだ赤子ですが、少し成長を感じられました。
知らない業界用語を少しずつ学べています。
不動産の本を初めて読んだので、知らない単語も出てきました。
それが勉強になるのでありがたかったです。
それは以下のようなものでした。
- 買付証明書…契約前に購入の意思を示すことを売り主とかに伝える書類
- 登記…その土地とかが誰のものなのかを法務局(公)の帳簿に記載すること
- 無担保…お金を借りる時に、自分の財産を貸す人に保証しないこと
- 図面…家の基本情報が分かる平面図。間取り図とも言います。
- ランチェスター戦略…弱者は強者に立ち向かわずに、闘う方法
- 80対20の法則…売上の80%は20%の社員から生まれる、パレートの法則
(※4)
一歩不動産に近づけました。
戸建の良い面が少し分かりました
戸建はアパートよりも扱いずらいと思っていましたが、この本を読んでメリットに気づけました。
戸建の方が管理する(入居者の)数が少なく、滞納もほとんどないからです。
本著59%(kindle)より参照
ただし郊外でいい感じの戸建てを探す技術を養わなければならなさそうです。
そして著者は戸建て以外にもアパートや駐車場を持っています。
ん、難しいです
まとめ
以上「『300万円で大家になって地方でブラブラ暮らす法』の書評」でした!
もしこの記事が良ければ他の記事を読んでくださったり、人に紹介してもらえるとすごく嬉しいです!!
参考文献(本著)
加藤ひろゆき(2012).『300万円で大家になって地方でブラブラ暮らす法』. ダイヤモンド社.
参照サイト
※0
Amazon.com, Inc.「加藤 ひろゆき」Amazon.co.jp.(参照2024-01-02)
※1(参照日2023-12-29)
Rakuten Securities, Inc..「インフレ、デフレ、スタグフレーション」.トウシル.
ポール・サイ(2023).「日本はいよいよ本格的にデフレ脱却→インフレへ。ただ、それは日本経済成長の起爆剤とはなりづらい。メインシナリオはスタグフレーションの到来か」.ダイヤモンドZAiオンライン.
宮本 弘曉 幻冬舎ゴールドオンライン(2023).「家計を直撃…41年ぶりの物価上昇率、終わりが見えない日本の「インフレ」の実態【元IMFエコノミストが解説】」.Yahoo!JAPANニュース.
※2
国土交通省.「第1節 若者を取り巻く社会経済状況の変化」.国土交通省.(参照2023-12-22)
※3
(c) Recruit Co., Ltd.「札幌市の中古住宅・一戸建ての購入情報 検索結果一覧」.SUUMO.(参照2024-01-02)
※4(参照2024-01-04)
山口俊介(2022).「不動産売買の「買付証明書」とは? 雛形、作成するメリットや注意点、効力、書き方、価格交渉、売渡承諾書を解説!」.SUUMO.
斉藤 勇(2023).「不動産登記って何? 基礎知識から不動産登記の目的・費用・必要書類・流れまですべて紹介!」.SUUMO.
SBI Holdings, Inc.「無担保(無担保ローン)」.E-LOAN.
一色玲児(2023).「間取り図の見方や間取り図の書き方のコツを知って、理想の家づくり」.SUUMO.
カオナビ人事用語集 編集部(2023).「ランチェスター戦略とは?【わかりやすく解説】法則、理論」.カオナビ人事用語集.
Nomura Research Institute, Ltd. 「パレートの法則」.NRI野村総合研究所.
P.S.今日の1歩
Amazonのレビューを読んで思ったイメージと、実際読んでみて僕が感じたイメージが結構違いました。
他の不動産経験者には常識のことであっても、初めての自分には知らない事ばかりだったからです。
- 実際に物件を見つける方法は分からなかったり、
- 300万円の地方都市を知らなかったり
- 物件を揃えられたとして、生きていくためのお仕事はどうしよう?
と色々課題はありますが、とりあえずの目印を立てることができたのは有難かったです。
ここまで読んでくださってありがとうございます!嬉しいです!
それではまた!