前野ウルド浩太郎!?『バッタを倒しにアフリカへ』という本がジャンプだった件
この記事は『バッタを倒しにアフリカへ』の書評です!
ノンフィクションものを探している
という方や、夢や目標がないな~でもこのままでいいのかな?と悩んでいる方が読むといい本だと思います!
なぜなら夢を書くことで実現に近づくと思えるエピソードがあったからです。
僕はこの本を読んで、目標をX(SNS)やこのブログのプロフィールに書くことにしました。
この記事や本作品を読んで、自分の夢・目標が何なのかを確認できるようにしてほしいです!
本の簡単な紹介
ノンフィクションだけどジャンプ漫画のように楽しめました。
- 困難!?
- 友情
- 勝利?
著者はアラサーで安定してお金を稼ぎながら研究できる教授という肩書きがない、非正規の研究者(ポストドクター)です。
そんな彼が少ない貯金でアフリカに大好きなバッタの研究をしに行きます。
- 教授という将来の収入の安定のために。
- 蝗害(こうがい)という災害に立ち向かうために。
本作3ページ目でバッタアレルギーと分かり、なのにバッタの大発生の現場に行くという面白さです。
前野ウルド浩太郎(2017).バッタを倒しにアフリカへ.光文社.p3
ワクワクしますよね?
もし渡航したくなったら
著者はアフリカのモーリタニアにバッタの研究に行きます。
そんな著者に影響されてもし渡航したくなったら、外務省の海外安全ホームページを確認することをお勧めします。
今行って安全かどうかが分かります。(今は危険)
レベル1~4で危険情報を教えてくれたり、日本国大使館の緊急連絡先など多くの役立つ情報が載っています。
海外旅行時はチェックしてみてください。
Amazonの評判
アマゾンでの評価は2,215件で☆4.6/5と高評価です。
サクラチェッカーでも合格のスコアです。
デメリット
読んでいて感じた個人的な嫌な所を紹介します。
人の汚い部分が出ている
バッタと子供たち
著者が子供たちにお金を上げるからバッタを持ってきてというシーンが嫌でした。
子どもたちがお金に目がくらんで狂気していたからです。
しょうがないですが提示金額を著者は失敗してしまい、子供が持つには余りある額だったせいでもあります。
外国に行かせていただいた時子供に服のすそを引っ張られて、「money! money!」と言われた時の怖さと嫌な気分の感じに似ていました。
本作だとバッタを持ってきてほしいのは生きたバッタで研究するためです。
でも子どもたちは「バッタを持ってくれば大金をもらえる!」となって生死問わずでバッタを持ってきます。
後で著者が買い取りに来た時、その車に子供たちが集まっている様子の写真が本作に掲載されています。
大金がかかっているから必死になるのも当たり前ですが、その目がめちゃくちゃ怖かったです。
でも所詮一度きりの出会いだから、悪い人間関係になっても別にええやろ!タカッたれ!という風に受け取ってしまって辛い!
もう一度言いますが悪い人はいません。
資本主義社会のマイナス面なのでしょうか?
その人間の暗い部分に辛くなったので、このシーンは悪い印象として残りました。
給料
通訳やドライバーとして雇ったティジャニさんと著者との関係がいい塩梅です。
始めは「この日本人は物価も分かってないから給料を集(たか)れるだけ集っとけ!」
「うおおお給料2倍請求だああぁぁぁ!!」
「いいよ」
「通ったあぁぁぁああ」にっこりと握手する。
みたいな感じがして2人の関係にものすごく腹が立っていました。
また著者も人がいいのかお金の面になると大概多すぎる額を支払っているんです。
それが僕の支持厨の面を引き出させる!「ああ、ぼられてる!もっとこうしたら・・・ああっ!!」
もうこの本に夢中です。
また実験の為に別の人を雇おうかな?と考えている著者に
「その仕事俺がするからその分のお金も頂戴」
あかんで!あかんで!ワンオペになって仕事が粗くなるで……
「分かった。じゃあそうするわ」
おい!!!!!ーーー!な!そうじゃないやろ!!えええ!!??
ティジャニさんに対しても著者に対しても憤っていた僕は一旦読むのを辞めていました。
まるで阪神タイガースファンです。(偏見)
が、読み進めていくうちに気持ちが変わっていく出来事もありました。
著者と自分を比べて落ち込む、焦る…!
この本も一つの成功談を記したものなので、僕は焦ってしまいます。
なぜなら著者はなんやかんやで大雑把に言えば成功しましたが、成功したい僕は焦ります!
例えば著者はプレジデントの編集者と出会い、本の執筆に繋がります。
他にもニコニコ超会議に呼ばれたりしています。
お金の為に有名になろうと計画して、有名にきちんとなれています。すごいです。
- 人との出会いは大切⇔自分はまだ行動できていない!
- バッタ研究という芯があるから人と繋がれた⇔自分には芯がない!
- 彼女がほしいからそのための努力を記事にしていこかー、でも何から始めればいいの!?
- 僕も有名になりたいけど、芯もないし面白いことも特にしてねー!です。
これは良くない、何とかしないとな…!
といった感じで上手く行っている人を見ると焦りを感じてしまいます。
つまりほとんどの人にはデメリットにならないかもしれません。
メリット
少年漫画のような次が気になる書き方が凄く上手い!
続きが気になるような文章の書き方が上手いと感じました。
著者は元々科学者を目指し論文を書くことも多いからか、または出版社の方やニコニコ超会議などでの出会いで文章が上手くなっていったと推測しています。
その時に添削してもらったらしい。うらやましい!
たとえば、こういう楽しいことがあった。だがそんな平穏はいつまでも続かなかった…みたいなかんじです。
もしかしたら他にもあるかもしれませんが、これが僕が感じられた続きが気になるギミックでした。
この続きが読みたくなる感じ何かな?
と思ったら週間連載漫画を読んでいる時の気持ちと同じ感じでした。
著者の上手さを見習って、僕も自分のブログに取り入れていきたいです。
(手をパンパンっ)どこまで見えた?
10発殴る所まで……
気が付いたら倒れていた……
…これから鍛えればいいさ
人間の悪い面と良い面の両方を感じさせられる
信頼関係
ティジャニさんに対してお金にがめついという悪い印象を持っていましたが、その気持ちが変わります。
著者との関係がどんどん親密になっていき、いろいろな面を見してくれるからです。
土地を熟知したドライブテクニックや外国人だとカモられる買い物を代わりにしてくれるなど、仕事ができる人でした。
著者がティジャニさんを信頼していて、ティジャニさんも著者を信頼してる感じが読んでいて伝わりました。
けど給料2倍…ずっと引っかかる
上司との関係
著者とモーリタニアの研究所のババ所長との関係が好きです。
上司と部下を超えたパパと息子みたいな良い関係に思えるからです。
ババ所長は日本からやってきた著者を受け入れ、落ち込んでいる時にはやっている研究にたいして著者が誇りを持てるような励ましをしてくれたりします。
良い人間関係を見るとほっこりできますよね。
母子家庭だから父親とか憧れるな~
当時の文化や実態を知れる
アフリカのモーリタニアという国に入ったらどうなるのか?という旅行記的な楽しみ方もできます。
なぜならノンフィクションで著者は愚痴っぽくなく、伝わりやすいからです。
たとえば夏、郵便局では職員達に向けてエアコンが設置されていて、室外機が受付窓口にある…といった具合です。
同著.no893/3906
他にも様々な考え方の違いを記してくださっているので、楽しめます。
夢を公言!
夢を描けないと夢に近づけないことに気づかせてくれました。
バッタ研究で飯を食っていくなんて日本でできそうにないですが、著者はそれを実現させようとしています。
夢を言うことによって、プレジデントの連載が決まったりしてお金を稼ぐことができています。
確かにそうだなと思いました。
なので僕もXやこのブログの自己紹介の所でも目標を書くようにしました。
- 初彼女作り!
- 資産5,000万円で不労所得16万円/月!
でも言っているだけだとZ会のTVCMみたいに変な人で終わってしまいます。
なので夢・目標を公言しつつ、そのための具体的な行動計画を立てないとなと前向きに考えることにつながりました!
まとめ
まとめ
僕のように、まだこれといった成功をしていない状態で読むとダメージをくらうことがあるかもしれません。
この本を読んで自分の人生の目標を確認しましたし、それをXやこのブログで公表することに決められました。
ここが行動として変われた所です!
参考文献
前野ウルド浩太郎(2017).『バッタを倒しにアフリカへ』.光文社.
参考サイト
Ministry of Foreign Affairs of Japan(2023).「モーリタニア 危険・スポット・広域情報」.外務省海外安全ホームページ.(参照2023-11-14)
ps、今日の1歩
アブナイアブナイ。
著者の成功と自分の落ちこぼれ具合の見出しを書いている時、愚痴っぽくネガティブになってしまっていた!
急いで修正した!
僕は見た目や態度が陰キャだけど、心は燃えているつもりだし自分では陰鬱としているつもりはないもん。
ポジティブな方が好きだから、そういう雰囲気の文章にしていこう!
そう改めることができたな、ナイス!